ESP系列のエレキギター・ベースブランドとして知られるエドワーズ。
ESP系でも異例のクラシカルなルックスが印象的なジャズベースであるEDWARD E-JBシリーズの一本、E-JB-103R/LTについて他のモデル、旧モデルや現行アイテムとの比較を解説いたします。
■仕様
BODY :ALDER
NECK : HARD MAPLE
FINGERBOARD : ROSEWOOD
RADIUS : 240R(9.5R)
SCALE:864mm
NUT:BONE 38mm
TUNER:GOTOH GB29
BRIDGE:VINTAGE TYPE
HARDWARE:NICKEL
PICKUP : SEYMOUR DUNCAN SJB-1n/SJB-1b
■中古市場相場
¥60,000-~¥70,000-
■モデル特徴
オーソドックスなJBタイプながら、指板Rは240R(9.5R)とモダンな仕様。
(FENDER 62 JAZZ BASSなどは184mm 7.25R)
SEYMOUR DUNCAN SJB-1n/SJB-1bというピックアップを標準搭載しており、無改造なのに実戦的なカスタマイズが施されたJBタイプと言えます。
またトーンにPUSH-PUSHのスイッチが搭載されており、一般的なジャズベースと同様の並列(パラレル)と、疑似ハムバッカーのようなハイパワー出力になる直列(シリーズ)を切り替えることが出来ます。
またラッカーテイストと呼ばれる仕様を施しているのも特徴の一つです。
ラッカーテイストは主に2つの工程が施されております。
■LACQUER TAISTE(ラッカーテイスト)とは
ラッカーテイストはエドワーズのフィニッシュ方法の一つであり、モデルにもよりますが以下のような仕上げが施されています。
①塗装の最終工程(トップコート等)にラッカーを使用
②半光沢~艶消しのようなフィニッシュ
③ハードウェアにヴィンテージ加工を行う
※②③の工程は一部モデルのみ採用
ボディトップに打痕などのダメージを与えるレリック/エイジド加工は基本的に施されていません。
ラッカーテイストが施されているモデルには基本的に、モデル名末尾に『LT』という文字が入っています。
■他モデルとの違い
EDWARDS E-JB-93R/LTと同時期のモデルであり、こちらのE-JB-103R/LTはマッチングヘッド、ブロックインレイ採用の派生モデルという印象です。
EDWARDS E-JB-93R/LTは2013年頃に生産完了、その後2014年にE-JB-100R/LTが同一仕様にて発売(事実上の値上げ)するもコストダウンを図るべく2016年には現行のE-JB-105Rと上位モデルのE-JB-130Rに再度モデルチェンジ。
2016年の現行モデルからはラッカーテイスト『LT』がモデル名から消えており、ラッカーテイストモデルの最終期がE-JB-100R/LTとなります。
このE-JB-103R/LT以降マッチングヘッド/ブロックインレイモデルは、現行のE-JB-130Rでもあったのですが、こちらも既に生産完了となっています。
以下、EDWARDS E-JBシリーズの年代別詳細です。
~2013年
E-JB-93R/LT(ドットインレイ、DUNCAN P.U、ラッカーテイスト)
E-JB-103R/LT(ブロックインレイ、マッチングヘッド、DUNCAN P.U、ラッカーテイスト)
2014~2015年
E-JB-100R/LT(E-JB-93R/LTと同一仕様)
2016年~
E-JB-105R(ラッカーテイスト廃止、ピックアップを自社オリジナル製に変更、PUSH-PUSHスイッチ廃止)
E-JB-130R(ラッカーテイスト廃止、DUNCAN P.U、PUSH-PUSHスイッチ廃止)