Fender USAのジャズベースでもオーソドックスかつ最上級の演奏性と、他とは全く違う癖のなさによって圧倒的な汎用性を持つ、アメリカン・スタンダード・ジャズベース。
■仕様
Body:Alder or Ash
Neck: Maple
Fingerboard : Maple or Rosewood
RADIUS : 241mm(9.5inch)
FRET : Medium Jumbo 20F
Finish:Urethane
■中古市場相場
¥95,000-~¥110,000-
■モデル特徴
1986年から発売されたスタンダードライン。
外観に関してはオーソドックスなジャズベースのルックスを踏襲しつつ、トラスロッド調整口は従来と違って六角ナット形状であったり、細かいポイントでモダンな仕様にて仕上げられたモデルです。
また本モデルの特徴の一つとしては弦の張り方が2wayになっており、通常の表通しと裏通しの2パターン楽しむことができます。
そして何よりの特徴はシリーズを通して一貫して『圧倒的な演奏性の高さ』を誇っていたことです。
独特のポリウレタンフィニッシュとハーフグロスのネックグリップの仕上がりがとにかく手にフィットしやすく、フェンダーの歴史を見ても演奏性の高さだけならトップクラスです。
そしてサウンドも『フラットさを追求したような超優等生なサウンド』であり、本当に癖がなく、バランスの良さを追求しているサウンドでした。
逆に言えばパンチ感はありませんが、それゆえにあらゆるジャンル、あらゆるバンドで扱いやすく、コンプなどを使用せずとも整っていてアンサンブルの邪魔にならないベースでした。
■モデルチェンジ、名称変更
1986年に発売されてから幾度かのモデルチェンジ、名称変更がありました。
Fender American Standard Jazz Bass の大まかな仕様の違い、モデル名について以下に記載します。
・Fender American Standard Jazz Bass(1986~1999)
・Fender American Jazz Bass(2000~2007)
大きな仕様変更はなかったものの、ハードケースなどは若干デザインが変更されました。
・Fender American Standard Jazz Bass (2008~2011)
再び名称をAmerican Standardに変更。
ハードケースが大型のフライトケースタイプに変更。
またHIMASSブリッジなどがBIG BROCKタイプに変更されています。
・Fender American Standard Jazz Bass Upgrade(2012~)
ピックアップをFender Custom Shop ’60s Jazz Bass single-coilに変更。