YAMAHA SBV-500の仕様・スペック詳細や他モデルとの違い

1971年の生産完了後、長らく姿を見せなかった同型モデルですが、SB-5A/SB-7Aを原型として、2000年に新たに発売されたのがSBV-500について解説します。

■仕様

BODY :ALDER

NECK : MAPLE

FINGERBOARD : ROSEWOOD 20F

RADIUS : 250R(9.84R)

SCALE:863.6mm

PICKUP : ORIGINAL SINGLE COIL ×2

CONTROL:NECK VOL,BRIDGE VOL,MASTER TONE

 

■中古市場相場

 

 

 

■モデル特徴

独特のボディ形状ながらスペックや特性はほとんどジャズベースタイプであり、かなりバランスのいいエレキベースです。

2006年に工場の閉鎖に伴って生産完了しており、その後は後継機など発売されていません。

個性的なルックスとポップなカラーリングで現代でも非常に高い人気を誇っており、生産数がそこまで多いというわけでもなかった為、現在ではプレミアの付いているエレキベースの一つです。

指板Rが250mmと少し独特の仕様でモダンさのあるスペックですが、それゆえの演奏性の高さがあり、セッティングの自在さもあるモデルです。

ネックグリップはサテンフィニッシュ。

2000年にSBV500が発売された後、当時人気絶頂のGO!GO!7188 アッコ氏などが使用していたPJタイプへのモディファイモデルを製品化したSBV550がラインナップに追加されています。

■YAMAHA SB、SBVの歴史

1966に発売された非対称ボディが特徴的なエレキギターのSG-5とSG-7、そしてエレキベースのSB-5AとSB-7A。特徴的なリバースタイプのボディが珍しいモデルですが、1971年には生産完了。

その後YAMAHAは世間のブームに合わせるようにハードロック指向の強いBBタイプを多く生産するようになりました。

20th Anniversaryモデルなど、限定復刻はしていたものの、レギュラーラインでの生産はその後2000年まで行われていません。

2000年頃にはまた音楽シーンの移り変わりとともについにSB-5A/SB-7Aを原型とした同型機を発表、2000年5月にSBV500が発売。

SB-5A/SB-7Aとピックアップ配置がなど細かい仕様がより一般的なジャズベースタイプに近づいているものの、その特徴的なボディやヘッドシェイプは継承しています。

同年に発売されたエレキギターがSGV300、SGV700、SGV800~等とバリエーションが多彩であったのに反して、エレキベースのSBVはJBタイプのSBV500のみ発売されていました。

PJタイプ(フロントにスプリットシングコイルを搭載)のSBV550が発売されています。

その後少し遅れて2002年にはSUPERCAR フルカワミキモデルであるSBV-800MFが発売。

また2003年には音楽プロデューサーである岡野ハジメ氏によってプロデュースされた100台限定モデル、SBV-J1、SBV-J2が発売されました。